20220105_自分の部屋に帰る

駅には鮮やかな凧が飾ってあった。新幹線のホームが滞在の中で1番寒い。朝早かったので席で寝ることにする。仙台で起きて雪原を惜しみながら眺めていると、魚のベタみたいな形の雲を見つけた。白くない街に帰ります。向こうに見えるのは富士山だろうか。多分違うけど、関東のあたりで見える大きな山は大体富士山だと思ってしまう。山手線を乗り継ぎ、赤い電車に乗る。バスのような並びの座席の背もたれは、新幹線で自分が遠慮して倒すより傾いていて心地よかった。
駅のコンビニでビールを買って帰り、飲んで昼寝をする。しばらく誰のおしゃべりにも返事をしなくていいかと思うとちょっと嬉しい。実家にいると各々が好き勝手に話を始めるので、耳が忙しかった。実家に住んでいた頃は家族といるとき、なぜか自分の中で相槌は義務だったため、他で誰かと一緒にいて黙っているときは我儘を許されているような気持ちになる。
この年末年始、降雪地帯は天気が荒れていたこともあって、こちらは暖かくて穏やかだなと思う。例年にもれず太って帰ってきたと思うので、明日から節制できたらいいな。