20220110_平塚中継所を目指してみた

箱根駅伝を見て、ミーハーだけど実際のコースを歩いてみたいなと思っていた。正月に肥えたふたりで一部も一部だが、三区の途中から平塚中継所のあたりまで8kmほど歩くことにした。駅前から実際のコースまで出ると、進行方向左手の松林の奥に海岸が見える。晴れていれば目の前には富士山が見えるだろう。

テレビで中継されていた道をひたすらに歩く。途中でランナーの方とすれ違ったり追い越されたりする。やっぱり市民ランナーにも人気のコースなのだろうか。平坦だし歩道もちゃんとしているし。歩きながら、炙りと水炊きとしらすの話をした。生しらすは味がよくわからなくて、銀色のモザイクを食べている気持ちになるから釜揚げの方がよっぽどいいと教えてあげた。

しばらく海岸線に沿って歩くと大きな橋に出た。大きな川が海に流れ込んでいる。海と川の間の砂辺で、足が長くて黒い鳥が数羽、翼を大きく広げたままポーズをとっていた。だだっ広い感じと重いトーンの浜と水の色で、橋を渡る間だけ、見える景色がミレーの絵のような渋さだった。

橋を渡り終えたところで、リュックを背負っている肩が痛くなり、歩くのにも飽きたのでラーメンを食べて駅から帰るプランに変更する。素朴な看板のラーメン屋に入ると、入口近くの席でおばあちゃん二人組がチャーシューをアテに瓶ビールを飲んでいた。他にも親子と夫婦が1組ずつ座っていてラーメンを待っていた。私たちが座ったところがストーブのすぐ前の席だったので、すごく暑かったのだがラーメンは美味しかった。出されたどんぶりもめちゃくちゃ熱かった。焦がしニンニクと背脂が内周にくるりと入っていてきれいだった。

正月に太ったし…ということで歩き始めたふたりだったが、しっかりラーメンを食べ、甘いものが食べたいと言いながら解散した。